「がんになった看護部長 病と向き合いながら生きる」佐野敬子著 看護の科学新社
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著者の佐野敬子さんは、私と同世代の看護師さんで、十数年間、中規模病院の看護部長として、地域の医療連携や患者の入退院支援にかかわってこられました。残念ながら佐野さんは、初版発刊(2024年4月30日)の約2ヶ月前に『この世界での使命を終えて、ひとまず旅立』(旦那さんのあとがき...
2023年6月21日
「がんステージⅣ克服 「転移」「再発」「余命告知」からの回復記録」 杉浦貴之編著 ユサブル
登場する8名(ほぼ)全員がステージIVであるがん患者さんたちの記録集というのは、書籍としては国内初ではないでしょうか? ちなみに(ほぼ)と書いたのは、事実上のステージIVである全身血液がんの成人T細胞白血病の方がいらっしゃったり、遠隔転移ではない頸部リンパ節転移もステージI...
2023年5月15日
潜在意識の中に病気克服のヒント「現役医師が熱く語る がん患者を支える催眠療法」萩原優著 太陽出版
12年の時を経て、がんの催眠療法にほぼ特化した内容となった書籍「現役医師が熱く語る がん患者を支える催眠療法」が、私の要望をきっかけにめでたく出版されました。 実は2010年に「がんの催眠療法」という書籍が出版されていたのですが、残念ながら絶版となってしまいました(Amaz...
2023年1月31日
「がんでも長生き 心のメソッド」 保坂隆+今淵恵子著 マガジンハウス社
約7年前(2016年1月)に初版で、東海大学医学部精神科元教授で現在は都内で保坂サイコオンコロジー・クリニックをご開業されている保坂隆先生(執筆時は聖路加国際病院精神腫瘍科ご所属)と、炎症性乳がんステージ4(肝転移、多発リンパ節転移)で当時1年ほど療養されていたコピーライタ...
2022年12月16日
望外の示唆多数「余命一年の宣告から六年を経過して ある臨床心理学者の自己治癒的がん体験記」 山中寛著 金剛出版
山中寛さんはスポーツカウンセラーとしてシドニーオリンピック野球日本代表にまで帯同されたこともあった方だそうです。残念ながら今から6年以上前、書籍初版を発刊した2016年5月より前の 同年3月22日に大腸がんでご逝去されたと伺いました。...
2022年11月4日
患者の声は届いているか? <いのち>とがん 患者となって考えたこと 坂井律子著 岩波新書
著者の坂井律子さんはNHKで教育、福祉、医療の番組を手がけられたテレビディレクターでした。残念ながら2018年11月26日、坂井さんはすい臓がんで亡くなられたそうです。この書籍は初版が2019年2月なので、ご自身が書籍を手にすることはできなかったのかもしれません。...
2022年10月18日
脳腫瘍と闘い、十八歳で逝ってしまった最愛の娘へ 「春の香り」 坂野和歌子・貴宏著 文芸社
「11歳、小学6年生の若さで発症した難治悪性脳腫瘍である膠芽腫。摘出手術そして術後の抗がん剤や放射線治療の影響とも向き合いながらしばらく寛解したものの、6年後の高校生の時に局所再発で再手術、そしてほどなくして再再発し、命には限りがあることを意識した」(書籍カバー記載より引用...
2022年10月17日
本質的なスピリチュアルケアにつながる底しれぬ期待感(2) 「がんの催眠療法」 萩原優著 太陽出版
英語で催眠療法のことをHypnotherapy(ヒプノセラピー)と呼びます。『催眠療法とは、意識の90%以上を占めている潜在意識と、自覚できる顕在意識がつながった状態で行う心理療法です。医師の語りかけにより、患者さんの潜在意識にアプローチすることで、ストレスが生じた根本原因...
2022年8月28日
本質的なスピリチュアルケアにつながる底しれぬ期待感(1) 「がんの催眠療法」 萩原優著 太陽出版
萩原先生は、私が学んだヒプノセラピー(催眠療法)のお師匠さんで、大学病院で長く外科医や緩和ケアなどの診療実績がある医師です。現在は横浜でヒプノセラピーを主とした自由診療クリニック(イーハトーヴクリニック)の院長をなさっています。...
2022年8月17日
「治った人 ガンと共に生きた人 それぞれから学んだ ガンが治る人への変わり方」(3) 小澤康敏 著
その3は下巻中心の読書感想文です。 下巻にも裏表紙があり、『あなたのからだは、病が有るか、無いかより、あなたがどんな人で生きるかに最大の関心を持っている』(引用)と書かれていました。またまた攻めましたね、小澤さん!と微笑んでしまいました。...
2022年8月10日
「治った人 ガンと共に生きた人 それぞれから学んだ ガンが治る人への変わり方」(2) 小澤康敏 著
では、書籍の読書感想文。 上下2巻それぞれにサブタイトルがあり、上巻が「生きる力こそが治る力」、下巻は「生きる力を妨げるブレーキを外す」でした。大事なサブタイトルで上下巻とも「生きる力」という文言を繰り返されていました。どうも重要なキーワードのようです。...
2022年8月9日
「治った人 ガンと共に生きた人 それぞれから学んだ ガンが治る人への変わり方」(1) 小澤康敏 著
がんに関連した医療系情報で代表的なものが、医学会のサイトや、国立がんセンターや大学病院など医学研究で有名な施設が作成している公式ホームページでしょうか。それ以外にも、いろいろな医療機関(がんコーディネートくりにっくも含まれます)や医療系企業・医療関係者が作成したサイト、がん...
2022年5月31日
腎臓がん多発転移発覚から10年半(2)「がんの上手な手なづけ方」 シャムレッフェル・レックス著 悠々舎
『余命6ヶ月と宣告されてから10年超えた著者が、がんの先端医療から注目の健康法まで自らの体験をもとに伝える』(表紙文引用)書籍です。著者のシャムレッフェル・レックスさん、経営者であり、元牧師であり、さらには得度を受けた僧侶でもあったという異色の経歴の方でした。...
2022年5月20日
腎臓がん多発転移から10年半(1):「医師が知らない余命を延ばすがん養生生活」 シャムレッフェル・レックス著 三交社
久しぶりのくりにっく叢書紹介は、がん医療とはなんぞや的なことをいろいろな側面から学ばせていただいた故シャムレッフェル・レックスさんの自叙伝的な書籍です。ご紹介せねばと思いつつ、私の踏ん切りもつかず筆が進まない時間が数ヶ月続いてしまいました。...
2022年2月26日
コータックに期待はしてます:「免疫療法を超えるがん治療革命」読書感想 小川恭弘著 光文社
最近、一部で話題になっている放射線治療の増感剤コータック(KORTUC)。著者であり放射線腫瘍医であるコータック開発者の高知大学名誉教授小川泰弘先生のご発表やご講演は、学会などで私も拝聴したことがあります。先日は、がん医療情報にとても詳しい私のお知り合いの方から「コータック...
2022年2月3日
自分の魂と深くつながる?:「がんが自然に治る生き方」読書感想 ケリー・ターナー著 長田美穂訳 プレジデント社
最初の読書感想文は、昨年のブログ(や南東北病院さんのホームページ)でも紹介させていただいた本です。この本を最初に読んだのは5年くらい前だったと思います。 最初に、そのブログで書いた書籍紹介の一部を『』内に転載します。 『原著は米国Amazonがん部門で1位、ニューヨークタイ...
2022年1月16日
がん関連書籍の私見をブログに
書店のがん医療系ブースを眺めると、がん専門医師たちが執筆した本からがん患者さんの体験談まで、いろいろなジャンルの書籍がたくさん並んでいます。査読という専門家たちによるきちんとした事前評価がなされ承認を受けた後に公開される医学論文と違い、そういった書籍は内容確認がほぼ無防備な...
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